俺、成瀬将虎が、フィットネスクラブで知り合った友人に頼まれ、彼が惚れた女の家族の死の真相と悪徳商会の秘密を突き止めようと、探偵もどきのことを始める。そんな時ひょんなことから自殺未遂の女を助け、次第に惹かれ始める……。
若い男の一人称って何だか苦手だな……と思いながら読み始めて、中盤になったあたりで、普通の
ミステリみたいだし、別にキャラ萌えも出来ないし、何だか関係なさそうなエピソードがはさまれたりして、ちょっと飽きてきたな、でもラストが意外っていうからな、と、とばし読みしながら(←すみません)読んでたら、
えーーーー?
主人公、若者じゃなくて、じーさんだったんですか!?そして友人も友人の惚れた女も、自殺未遂の女も、み〜んな高齢者。
びっくりしてぱらぱら読み返したけど、確かに歳はどこにもかかれていない。キヨシが高校生というのはミスリードだったんですね。(最終学歴が中卒だったので、定年退職後、高校に入ったそうです)
なりすましの事実や事件の真相より、そっちの方にびっくりしました。他の読者さんたちもきっとみんなここに騙されたのでしょうね。
若い子の語りだと思いながら読んでたときは、コイツ皮肉っぽく気取ってるんじゃないよとか思ってたのに、じーさんだったと思ったらハードボイルドの主人公のようにかっこよく思えてきた不思議……(私の好みって一体なんですか!?←ハードボイルドは渋いおっさんしか似合わないと思ってるのかな私^^)
歳をとったからって、大人気ない人はいつまでも大人気ないし、人生経験積んだってころっと騙されたりする。それにじーさんやばーさんが若い子と同じものが好きだったって別にいいですよね。(←と、多分ばーさんになっても漫画やアニメを見てると思う自分に言い訳してみる)
花の盛りを過ぎてもまだ、葉桜の萌える季節も、ひっそりと紅葉する季節もある。
パワフルな主人公が素敵ですv